代表インタビュー

Interview

キービジュアル

Career

これまでのキャリアについて教えてください。

医療系の学校を卒業し、臨床検査技師として約5年間働いた後、27歳の時に父親が経営する実家の町工場に就職。
一作業者として他の社員のみなさんに混ざって設備を稼働させながら、生産管理、品質管理等の管理業務を行いました。
リーマンショック直後、33歳の時に父親が他界し、経営のことは一切教わることなく、赤字の決算書も多額の返済も知らないまま社長になり、右往左往する毎日を過ごしました。
特に社長らしいことができないままでしたが、生産管理や品質管理、現場の社員の管理、経営数値の管理などと日々の生産の作業を行うには、IT化をしてデータを集める必要があると思い、プログラミングを勉強して作業者の作業日報や生産実績をスマホから入力できるようアプリを作成し、現場から紙をなくすと同時に現場を分析するためのデータを集めることができるようになりました。
この経験から作成したアプリを、自社内だけでなく外でも役に立てたいと考えクラウドサービスとして商品化。
同時に、導入するためにはアナログ業務の改善も必要と考え、業務改善、組織人事戦略についても学び、2020年4月にはITコーディネーター資格を取得しました。
直後の2020年7月7日、中小企業のDXの力になることができればと思い、株式会社さくらブルーを設立しました。

インタビュー

Concept

コンセプトやこだわりについてお聞かせください。

人が人らしく能力を発揮できるIT化
IT化と言えば、作業時間短縮、生産性の向上を目的に行われますが、間違った導入をすればかえって作業が増え、生産性が下がってしまうこともあります。
たくさんの便利な機能を持つ高価なシステムを購入しても、使いこなすことができず無駄にすることもあれば、簡単なアプリでたった2、3個のデータを取得するだけで、経営改善につながる効果的なデータ分析を行うことができることもあります。
この差は人の能力です。
能力とは、ITを使いこなす知識や技術だけではありません。人として何を大事にしているか、自分の強み、役割は何か等、人間力でIT化の効果は変わってきます。
また、その人の能力を発揮するための環境、会社の経営理念、方針、計画など明確であることが重要と考えています。
目先の作業時間短縮、生産性の向上だけでなく、人や組織の能力をアップすること、今行っている業務の方法を見直し、ITに任せられるものはITに任せ、人は人にしかできないことをすることで、会社全体の能力アップ、経営状態の改善、向上につながっていると考えています。

インタビュー

Thought

蓑原代表にとって業務改善コンサルティングとはどんなものでしょうか?

業務改善とは、属人化した業務を可視化し、課題を見つけ標準化したり、複雑に入り組んだ手順になってしまったり重複してしまっている業務を最適化したりすることです。
また、ITコーディネーターは、ITツール、システムを利用した経営を行うことを支援します。
ITツールの導入が目的ではありません。
業務改善を行い、その業務と企業のニーズにあったITツールを導入することで、新入社員からベテラン社員まで、だれもが同じ品質の業務ができること、経営者・管理者・現場のコミュニケーションが円滑になり、人と組織が能力を発揮できる環境を構築することを目指しています。

インタビュー

Future

これからやっていきたいことを教えてください。

人口減少、人材の県外流出等、地方の企業の人材確保は困難になりつつあります。後継者も不足する中、企業が何年持続できるか、も大きな課題になっています。
すでに行われている人材確保のための取り組みに並行して、少ない人数でも質の高い業務ができる環境づくり、利益が出やすい経営環境づくりをすることで、地方の企業が就職先として選ばれるようになったり、後継者が生まれたりする可能性が出てくると思います。そのためには経営のDX化は必須です。
業務改善コンサルティング、DX化を通じて将来まで成長し続ける企業を増やしていきたいと思っています。

インタビュー